ルーツははるか昔に
今回は仏壇にお花を供えるということについて考えてみましょう。
死者への祈りを込めて花を飾ったり捧げたりすることは、遠い昔から宗教や民族を超えて行われているのです。
時を越えて
時は1950〜60年代にかけて、、
イラクのシャニダールという洞窟遺跡からネアンデルタール人の集団遺跡が発見されました。
ネアンデルタール人にも死者を埋葬するという習慣があったことも驚きですが、幼児と思われる遺体に花が添えられていた痕跡があったそうです。
花そのものは跡形もなくなっていたのですが、遺体の周囲には沢山の花粉が検出され、白、青、ピンクの色鮮やかなものだったんだそうです。
とても心があたたまるエピソードですね(*^^*)
人を思う心って大昔から今も変わらないのですね。
花を供える意味
学者の説では、花を供えることは遺体の腐敗を少しでも防ぐという目的から始まったと推測されます。
何度でも再生する花や草木の生命力によって死者の新生を願うために供えられたという考え方もあります。
仏壇に供えられている花は切り花を用いるのですが命あるものはいつか無くなるという生命の儚さを意味するものでもあります。
仏花は仏様を思う気持ちです
毎日きれいなお花をお供えして祈る、、、仏様もきれいな世界で過ごすことができるのです。
仏花にもマナーやルールがありますが、なにより優先したいのが故人を思う気持ちです。
仏花にふさわしい花もある程度決まりがありますが、故人が好きだった花をお供えするのも良いと思います。
生花は経済的に負担になるなら造花やプリザーブドフラワーでも良いのです。